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2014.02.18(火)

村山談話・河野談話に未来はあるか?第6回

 

村山談話・河野談話に未来はあるか?
第6回 70年代自虐ブームの便乗本『従軍慰安婦』

「従軍慰安婦」という間違った言葉を作り、世に広めたのは
千田夏光(せんだ・かこう 1924-2000)という作家である。

昨今の出版界は「反中・嫌韓」と「日本賛美」の大ブームで、
雑誌の特集記事でも書籍でも、
とにかくどんな内容だろうと中国・韓国の悪口を書き、
日本の過去の歴史や現在の文化は素晴らしいと書けば売れる状態だ。

だが1970年代の出版界は真逆だった。

今では信じがたいが、
戦争中の日本はとにかく悪逆非道で、素晴らしき中国・韓国の人々に、
耐えがたい苦痛と損害を与えたと書けば売れたのである。

極端な自虐ブームから、極端な自尊ブームへ、
中国人・韓国人もしょうもないが、日本人も誇れるほど美しくはない。

70年代「自虐ブーム」の火付け役は、
朝日新聞記者・本多勝一の『中国の旅』だった。

本多記者が戦時中の「日本軍国主義の残虐行為」を
中国現地取材するというのだが、
その中身は文化大革命真っ最中の中国で、
中国共産党が用意した「証言者」の言うことを、
ウラ付け取材も一切せずただそのまま書くという
とんでもないものだった。

いま読めば明らかにウソ話だらけの代物なのだ。

しかし朝日はこれを、大キャンペーンを張って連載。

単行本は1972年(昭和47)に刊行され、大ベストセラーとなった。

こうなると他の新聞社・出版社が追随するのは世の常である。

商売になるから「嫌韓・自尊」に走る今と
真逆のブームが起こっただけだ。

そうして数多く出版された同工異曲の本の中の1冊が
1973年(昭和48)に出版された千田夏光の『従軍慰安婦』で、
これも続編と合わせて50万部を売るベストセラーとなり、
東映で映画化もされた。

もともとブームに便乗した本で、タイトルからして
従軍慰安婦」という間違った言葉をつけているのだ。

内容も推して知るべしといったところである。

実際、記述には多くの誤りが指摘されている。

一例を挙げれば、軍需工場などへの勤労動員である
挺身隊として動員された朝鮮人女性20万人のうち
5~7万人が慰安婦にさせられたなどと書いてあるが、
これは全くの事実無根で、挺身隊として動員された者が
慰安婦にさせられた例は一つも確認されていない。

ところが、『中国の旅』でもそうだったように、
どんなウソ話でもノンフィクションの体裁で一度世に出てしまうと、
それはどんどん一人歩きしてしまうのだ。

戦争論(帯アリ)

戦争論2(帯アリ)

戦争論3(帯アリ)