2014.01.27(月)
都知事選、原発問題は争点にならないのか?
産経新聞で佐伯啓思氏が「原発問題 争点にならず」
という文章を書いている。
この人も産経知識人の一角に収まってしまって、
安倍政権の広報官に成り下がってしまい、まことに寂しい限りだ。
親分の西部邁が原発大好きだから、しょうがないのだろう。
東京都は電力の最大消費地であり、東京電力の大株主でもある。
東北の民は東京都民の犠牲になっているとも考えられるので、
原発問題には責任がある。
都民には当事者意識が必要なのだ。
原発は国の安全保障の問題だから、地方は関係ないという、
国と地方の完全分断は間違っている。
沖縄の基地問題でも、国の安全保障の問題だから、
沖縄県民は関係ない、名護市民は関係ないとするのは、
完全に間違っている。
沖縄がカネの問題ではない、自衛隊でいい、
自主防衛でいいと言えば、国は無視できないのだ。
同様に東京都民が国の資本主義の質を変える
選択をすることだってあり得る。
相変わらず佐伯氏は、脱原発で東京をもっと暗くし、
ヨーロッパに倣うなら、生活水準も落とすならと言っているが、
もはやバカとしか言いようがない。
現在、日本は原発ゼロであり、
高度経済成長期も原発ゼロだったのに、
今さらなんで脱原発が江戸時代に戻るのか?
保守も産経世間に懐柔され、原発利権に絡め取られたら、
思考停止の果てに倫理が欠落してしまう。
原発をなくした方が日本はより質の高い資本主義を
達成できるというのが、小泉純一郎の主張だろうし、
それは正論なのである。