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2022.04.21(木)

『恋愛論』でいっぺん客観的に滑稽さを自覚しよう

 

『恋愛論』の感想が次々に届きだして、とても嬉しい。
「FLASH」は読者数の母数が少ないし、女体を見たくて買ってる読者が大半だから、感想なんて返って来ない。
連載中は反応が分からないまま描いてるのだが、単行本になって買ってくれる読者数だって限られている。

単行本を読んでくれての感想は、男の反応も、女の反応も、とても参考になる。
政府が少子化対策に恋愛を考えようとするなら、わしの『恋愛論』こそ読まなけりゃならないだろうが、例によって権力は庶民の実態を知ろうともしない。
『コロナ論』を読もうとしないエセ専門家と同じだな。

『恋愛論』は、普通はカッコつけて書かれるものが多い。
しかもスタンダールのような結晶作用として、理想的に描かれるものが多い。
だが、日本ではプラトニックより、本来は「色恋」という言葉で表されるようなものだったということを押さえて、わしは論じている。

過去に恋愛した人も、これから恋愛したいと思う人も、まずは客観的な恋愛の滑稽さを自覚したほうがいいとわしは思うのだが。
画期的な手法で描かれた『恋愛論』をぜひ普及させてくれ。