2021.08.21(土)
ギャグ漫画について
今日も『よしりん辻説法』のコンテ続行。
ギャグ漫画はリズムだし、一コマから一コマへの移行にアイデアが要るから、結局コンテだけで1週間かかってしまう。
20代は週刊誌で連載してたのだから、3日でコンテを描いていたわけで、睡眠時間を削るしかなかったから、今じゃ絶対に無理である。
それにしちゃ儲からなかった。
ギャグ漫画は消耗だけ激しくて利益が少ない。
しかし、創作・表現をする欲望が続く限りは、望まれるならば描く、望まれないならば止める、それだけでやっていくしかない。
千葉真一が82歳で亡くなったから、わしもあと10数年しか生きられない。
アフガン・イラク戦争は20年間もかかって米軍が撤退した。
あの時論争していた岡崎久彦や渡部昇一らの大御所や、共闘していた西部邁は、とっくに世を去った。
残りの人生を考えながら、今何を描くべきかを考えていかねばならない。
『コロナ論』は全く想定外に描かねばならなくなった作品だが、これはこれで歴史的大著になるだろう。
壮大な幻想の世界が出現して、なんと2年間も無駄な喧騒が続いたことを、歴史に描き残すのが、やはりわしの使命の一つだったのだろうから、とりあえずコロナ禍の終焉まで描き残しておくしかない。
10年も経てば、わしの死期が近づく頃に、若者が『コロナ論』を読んで大笑いしているかもしれない。
つまり『コロナ論』シリーズこそが、壮大な歴史的ギャグ漫画なのかもしれないのだ。