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2020.07.14(火)

正義と善意の暴走を警戒せよ!ライジング364配信!

 

(byよしりん企画・トッキー)

正義を疑え! 自分を疑え!

小林よしのりライジングVol.364
配信です!!

今週号のタイトルは
「善意と正義のはずの残酷」

小林よしのりライジング
小林よしのりライジングVol.364

「ゴーマニズム宣言」は、
ハンセン病の歴史から新型コロナ騒動を考えるシリーズ、第3弾!
本当は感染力が非常に弱かったハンセン病を「悪魔の伝染病」として宣伝して恐怖を煽り、全患者完全隔離政策を推進した医師・光田健輔。

その所業は非難されて然るべき…と思うのだが、実は光田には光田なりの善意と正義があり、これが患者のためにも最善だとの信念があった。
それを後世の人間が非難するのは、結果を知っているから言える「後出しジャンケン」で、やってはいけないことなのだろうか?

公娼制度があった時代の慰安婦を、「女性の人権侵害」という現在の価値観で裁く愚行と同じことになるのだろうか?

結果はどうあれ、正義や善意に基づく行為であったということまで否定してはいけない、という主張は正しいのだろうか?


泉美木蘭のトンデモ見聞録
「アビガン、そのサイエンスなき実態」

新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されていた「アビガン」。
新コロの恐怖が最大限に煽られていた時期だっただけに、まるで救世主の如き特効薬のように喧伝された。

だが、治療薬としてまだ承認もされていない薬を、メディアが直ちに承認すべきだ、どんどん患者に使用するべきだと激賞するというのは、本来は非常に危険なことだった。そもそもアビガンは既に催奇形性の副作用が指摘されていた薬なのである。

にもかかわらず特に岡田晴恵はアビガンを爆推しし、メディアもその効果を謳い上げ続けた。
ところが、臨床研究を行ってきた藤田医科大学らの研究グループが出した結果は「明確な有効性は確認できなかった」。
誰がその責任を取るのか?

 


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http://www.mag2.com/m/0001657913.html

 


【今週のお知らせ】

「ゴーマニズム宣言」
…日本はハンセン病に対して、長年にわたって絶対隔離政策を採ってきた。
ハンセン病が完治する病気となっても、治った「元患者」が施設の外に出ることは許されなかったし、死んでも遺骨が故郷に戻されることはなく、全国友園納骨堂には今も里帰りのできない二万有余の遺骨が眠っている。
このようなハンセン病政策をリードしたのが、光田健輔という医師である。現在の価値観で過去を裁いてはいけないが、現代の人間は光田健輔を非難してはいけないのだろうか?
「彼なりの善意と正義で、生涯を賭けて治療・研究にあたったのだ」と擁護すべきなのだろうか?

泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…新型コロナウイルス治療薬として期待されていた「アビガン」について、7月10日、臨床研究を行っていた藤田医科大学などの研究グループから「明確な有効性は確認できなかった」という結果が発表された。
メディアは、4月以降大変な「アビガン・ムーブメント」を巻き起こしたが、まったく現実とはかみ合っていない空回りだった。
だがそもそも、認可もされていない薬物について、日本中が大盛り上がりすること自体が異常でもある。
なぜこんなことになったのか?

※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
どうやって新しい作品にアンテナを張っているの?
電車の中で行儀の悪い奴に遭遇、注意できなかった自分は弱い?
医療機関の多くが赤字経営…それが原因で医療崩壊してしまうのでは?
水害対策は人為的に出来る?
40代を迎える自分に喝を入れて!
大阪維新との蜜月ぶりを見ると信用できない…国民民主党は本当に大丈夫?
…等々、よしりんの回答や如何に!?

 

【今週の目次】

1. ゴーマニズム宣言・第380回
 「善意と正義のはずの残酷」
2. しゃべらせてクリ!・第321回
 「夢か? 幻か? ぽっくん11人いるぶぁ~い!の巻〈後編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第174回
 「アビガン、そのサイエンスなき実態」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記