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2020.07.02(木)

「科学的」態度とは何なのか?

 

久しぶりに羽鳥コロナショーに回帰。
とうとう岡田晴恵が出てきた。やっぱりこの番組は新コロやらなきゃ視聴率を取れないようだ。

まず第一に言っておくが、玉川はしきりに「科学」と言う。
岡田も「サイエンス」原理主義を強調する。
ならば言うが、東京都の抗体検査の陽性率0.1%をなぜ無視する?
二人が「新コロは流行ってなかった」とやっと気づいたこの科学的事実をもう忘れたのか?

東京の感染者数は14000人と知ったとき、二人は「抗体を持つ人が少なすぎるから、第二波が怖い」と言った。
抗体を持つ人が増えた方がいいのか?
増えない方がいいのか?
そこをはっきりさせてほしい。

つまり「ゼロリスク」を目指しているのか?
「withコロナ」「コロナとの共生」を拒否するつもりなのか?
まずこの立場を明確にしなければ、科学を何のために使うのかが分からない。
科学は君たちにとって「恐怖」を煽る手段なのか?

もし第二波が来て、第一波と同じくらいの感染者が出たとしても、抗体保有率は0.2%になるだけ。
つまり14000人が28000人になるだけである。
やっぱり「流行ってなかった」という結論になるだけだよ。

今、PCR検査が増えて、陽性者が60人規模で出ているのだが、さて第一波と同じ14000人になるには、何か月かかるでしょう?
このように、現在出ている数字・データから、計算していくことは、わしは暗算で出来るよ。
京都大の理系である玉川くんには、こんな簡単な計算もできないの?

ましてや、感染症の専門家にも、こんな簡単な計算ができないのか?
さらに言うなら、現在、何人の退院者がいて、何人の重症者がいて、何人の死亡者が出ているのか?
これらを総合的に観察するのが「科学的」態度ではないのか?