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2020.01.25(土)

自由な発想と先例破り

 

新潟の女性門下生は一人で会場を見つけて、一人でパブリック・ビューイングをやると決め、一人でチラシを作って、一人で書店に置かせてもらう交渉に成功し、すでに6人集めている。
こういう門下生ばかりだったら、ちぇぶも苦労しないだろう。

全国聞造会の議論プログラムを全国推進隊長ちぇぶから受け取り、内容が大胆で驚いた。
昨夜電話で話したが、もう発想のレベルが自由すぎて、頭の固い者は追いついていかないだろうなと思う。

人間というのは無意識に先例に捉われ、行動規範を作ってしまうもので、まるでそれが原理原則であるかのようにルール化し、馬鹿な奴だと原理主義化までしてしまう。
皇統の男系固執主義者がいい例だ。

ちぇぶの考え方にはルールがなくて、目標に向かって邁進するだけなので、どうしても頭の固い者は理解できずにぶつかってしまう。
ちぇぶは目標邁進のためにスピードアップしたいのに、いちいち無駄な手間を取り、事態が動かないから、イライラしてしまうのだ。

人を育てるようにわしは言ったのだが、やはり何十年続く共同体を作りたいわけでもなく、目標をいかに短期間に達成するかの勝負なので、教育に手間をかける暇はないのだ。

ちぇぶの構想では、もはや地元に設営隊ができて、招聘されて「ゴー宣道場」が開催されるという暗黙のルールも要らないと言う。
観客さえ来てくれればいいのだから、開きたい場所へ実働隊を派遣して設営してしまえばいいと言う。
信頼できる戦友がいるし、現地調査は自分がやるので、全部、自分が責任もって実現すると言い切ってしまう。

呆れてしまった。
男でもそこまで太っ腹な人間はいない。
今の「ゴー宣道場」の目標を短期間で達成するには、確かにそれしかないかもしれない。

民主主義の弊害は目標達成のために煩わしい迂回が必要になることで、中国を見れば分かる通り、独裁制ならあっという間に1千万都市でも封鎖できる。
共同体を作るのが目的ではない「ゴー宣道場」で、どうしても共同体を作る発想になる門下生がいて、民主主義的な無駄な議論をする者がいれば、ちぇぶが地元の設営隊にこだわるのは止めようと言い出すのも理解できる。
地方分権ではなく、中央集権の方が、目標達成には速い。

わしは好きにやっていいと言った。独裁でも何でもかまわない。
「ゴー宣道場」は麗しい共同体ではないし、人はいつ死ぬか分かったものじゃない。
ちぇぶの圧倒的な行動力に協力したいと思う者がいれば、名乗りを上げて欲しい。
ただし、独裁を手伝うくらいの気構えが要る。
そのつもりで協力したら、案外優しい人だなと思うだろう。