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2019.07.20(土)

左派ポピュリストの可能性

 

山本太郎は米国のバーニー・サンダースのような左派ポピュリストなのかもしれない。
石原慎太郎が右派ポピュリストだったが、その逆張りだと思えば分かりやすい。

したがって、そもそもナショナリズムがあるかは疑わしく、小文字の政策ではかなりの点でわしの考えに近いのだが、天皇や憲法や歴史観では違ってくる可能性が高い。

そのうちのひとつ、天皇において、女性・女系天皇、女性宮家をすべて認めるとしてくれたから、今回はひとまず支持することにした。

左派ポピュリストの反エリート主義・反権威主義も、わしと近い。
そもそも女性・女系天皇、女性宮家は、リベラルが支持しなければならないビジョンだから、本来は枝野幸男が支持しなければおかしいのである。
「女性はいいけど、女系はね」というのは、女性の血統は穢らわしいという男尊女卑思想に過ぎないのだから。

もし安倍首相が小泉政権時代に立ち戻って、愛子内親王を皇太子にし、女系も容認してしまったら、(わしは可能性はあると思っている)枝野幸男は安部晋三よりもリベラルではなかったという結論になり、さらに評価を下げることになるだろう。

山本太郎は良い決断をした。
女性・女系天皇、女性宮家は、リベラルに見えるが、実は「因習より伝統」を重んじる保守思想そのものでもある。

問題は今回、政府が行なった韓国への制裁のようなことができるか?という点にある。
ナショナリズムがある保守なら、やって当然だが、日本のリベラル左翼政党には、これができないだろう。
山本太郎にこれができるのなら、もはや左翼ではなく、真正の保守政治家ということになってしまう。

そして山本太郎は、極めて論理的思考能力が高いので、「立憲的改憲」を理解してくれる可能性はあるだろう。