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2019.01.12(土)

「民族」の定義はない

 

アイヌ問題は国会ではすでに決着がついているので、アイヌ団体に敵対して描くつもりはないが、「差別」と「言論の自由」の問題に関しては、『ゴー宣』初期からのテーマでもあり、『ゴー宣 差別論Special』は部落解放同盟から単行本を出したりもしている。

今、勉強しているのは「民族」の定義である。
担当・織田氏に頼んだら、ものすごい勉強量で、「民族」に関する定義(らしきもの)をまとめて送ってくれる。
素晴らしく役に立つ。
宮台真司も言ってたが、「民族」の明確な、そして腑に落ちる定義はないようだ。
かなり恣意的に用いられている。

国会での「先住民族」の定義も、「先住民」や「先住集団」と「先住民族」の差が明確になっていない。
文字がない文化は滅びるのが宿命ではないのか?
日本語も古代には文字はなかった。
漢字を音に当てはめて文字を作っていったから、日本語は伝承されている。
アイヌ文化が滅んだのは国家の同化政策のせいだと言えるのか?
わしは文字がないのが致命的だったと思っている。