2019.01.02(水)
長嶋有『猛スピードで母は』を読んだ
長嶋有『猛スピードで母は』という小説を読んだ。
芥川賞をとった作品だ。
もう一本収録された『サイドカーに犬』が文学界新人賞を受賞したデビュー作らしい。
読んだのは「小説幻冬」で対談することになっているからだ。
実はこの人、週刊文春で漫画評を書いているブルボン小林と同一人物なのだ。
単行本『ザ・マンガホニャララ』には、わしの評も書いてくれている。
小説はわしとはあまりにも遠く離れた繊細な感性を持つ作家で、わしは『サイドカーに犬』の方が好きだった。
子供の視点から恋愛にのめり込む母親の様子を、気を使いながら観察しつつ、自分の実存の危機に耐える状況を、こんな風に書いていくことができるのかと驚いた。
一体、どんな対談になるんだ?
見当もつかない。