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2018.11.01(木)

今朝の玉川VS橋下を見た結論

 

今朝のモーニングショーで玉川徹VS橋下徹の議論をやっていた。
安田純平(ジャーナリスト)の評価を巡ってだ。

結論を言うと、橋下徹は間違っている。
ジャーナリストを「成果主義」で評価する態度が完全に間違いなのだ。
成果は時の運だ。バクチと同じなんだから。

国民が知りたいことを伝えるのがジャーナリズムではない。それは商業主義だ。
国民が知らないことを伝えるのがジャーナリストの使命であって、商業主義とは相容れない。

どんなガイドラインを作っても、100%の安全はない。
行ってみなきゃ分らないのだ。
橋下徹は「成果」と「商売」という新自由主義型の人間であって、ジャーナリズムの精神が分かっていない。

玉川徹が「英雄」として迎えるべきと言ったのを番組では「フライング」と評していたが、それは間違いだ。
ジャーナリスト「英雄論」は、民主主義を信奉する国では当たり前だ。

現にフランスでは拘束されたジャーナリストが解放されると空港で「英雄」として迎える。
これは「民主主義」を信仰とする国と、日本のように「ムラ社会の掟」で暮らす国の差だ。
日本が「社会契約論」の国になっていないから、「国民国家」の原則が日本人には理解できないのだ。

「立憲主義」が自称保守の改憲派にも、和製リベラルの護憲派にも、いまだに理解されないのは、右派も左派も日本人は「ムラ社会の掟」で生きているからだ。

橋下徹は思想を知らないから、自分では無意識のうちに、「ムラ社会の掟」と「新自由主義」で論理を組み立てているが、海外では理解不能だろう。
何でも海外が正しいと言う気はないが、民主主義とは何かは学んでおかないと、国際社会の一員としては恥をかくことになる。