男ロボット天皇が伝統という奴ら
今朝は東京新聞と朝日新聞に読むべき記事がある。
東京新聞の投書欄に「ひとり親支援、未婚でも当然」という文章が載っているが、「未婚の母親」の平均年収は、死別・離婚・未婚の中で一番低いそうだ。
いまどき「伝統的な家族観」なんて言っていても、経済格差がそれを許さない。
高度経済成長の時代の家族像を「伝統的家族観」だと勘違いして思い込み、未婚で子を産んだ女性を差別していてもいても無意味だ。
フランスのように未婚で出産も普通になれば、少子化は食い止められるだろう。
朝日新聞の上野千鶴子氏へのインタビューも刺激的だ。
昔は今の自称保守らと同じで、上野千鶴子のフェミニズムが大嫌いだったが、今は理不尽な女性差別をいっぱい見てきて、なおかつ国家が衰退しつつある元凶が女性差別にも一因があると思うようになり、上野千鶴子の言説にも教わるものがあると思うようになった。
確かにセクハラ、DV、痴漢などが非難もされない時代があったのだから、フェミニズムが勝ち取ったものは大きい。
野蛮な因習を守ることが保守ではない。
リベラルな視点から何が見えるかは学ばなければならない。
さらに朝日新聞の大嘗祭の記事で、「譲位」が憲法4条に触れると説明し、譲位は「譲国の儀」だから、国民主権原則に反すると書いているのが注目だ。
八木秀次と同じ「ロボット天皇論」に立っている。
しょせんこの感覚は、天皇VS国民という感覚をベースにしているから導き出される間違いである。
国の象徴が天皇ならば、国民と天皇は一体である。
朝日新聞も八木秀次も安倍政権も「ロボット天皇論」であり、しかも男系絶対だから、「男ロボット天皇」が伝統と思っているのである。
「ロボット」に血統があったり、男尊女卑があったりするはずがないが、奴らは「男ロボット天皇」が必要らしい。
こんなバカげた感覚で天皇制が残るわけがない。
いずれ終わるのだろう。