2017.01.02(月)
有識者会議は「結論ありき」だった
天皇陛下の退位を巡る政府の「有識者会議」の座長代理・
御厨貴が東京新聞のインタビューに答えている。
「十月の有識者会議の前後で、政府から特別法でという
方針は出ていた。政府の会議に呼ばれることは、
基本的にはその方向で議論を進めるのだと、個人的には
思っていた。」
有識者会議は初めから「結論ありき」だったのである。
退位を否定する叛逆者を7人も入れて、ハードルを高く
しておき、結論で「一代限りの特別法で退位させる」という
落としどころにする。
そうすれば国民は「ともかく退位できるなら良かった」と
安堵する。
国民を愚民と見做しているから、これで「男系固執の死守」
という安倍政権の邪心は叶えられる。
「一度定まった特別法は、次に同様の問題が起きた時に
先例となる。」
「特別法なら、将来の事態にもフレキシブルに(柔軟)に
対応できる。」
これでは次の天皇陛下もまた特別法で退位させられること
になる。
時の政権の都合次第で、特別法で強制的に退位させることも
できる。
それほど特別法はフレキシブルということだ。
天皇陛下が望む「安定的な皇位継承」はとても望めない。
「恒久化する場合、どのような要件を盛り込むかが非常に
難しい。」
「天皇陛下の意思があること」
「皇太子が成人していていること」
「皇室会議の議論にかけること」
以上の3要件を皇室典範に書けば、1000年もつ。
全然、難しくない。
有識者会議は初めから「結論ありき」だったのである。