新ゴーマニズム宣言SPECIAL「『個と公』論」(幻冬舎/単行本・Kindle)
大ベストセラー『戦争論』をめぐる思想・言論状況、とりわけ「個と公」に関する論争で浮彫りになったのは、日本を代表する知識人(ノーベル賞作家、戦後思想界の巨人etc.)から内閣総理大臣まで、誰も「公」をわかっていないという驚くべき事態だった。デタラメばかりで崩壊する知識人の「痴」に爆笑しつつ、ついに「公」の本質を探りあてた超問題作!
第1巻(2000年4月発行)
序 章 誰も「個」と「公」がわからない戦後日本
第1章. 『戦争論』に浴びせられた砲火
痴にハマった知識人
「右翼」って一体、何なんだ?
「時代の閉塞感」という閉塞した言説
「陣営」なんか知ったことか!
「手法」でやれれば苦労はない
卑怯の極致をここに見た!
精神科医の人格攻撃
わしには怨念なんかないんだよ
転倒している進歩主義者の「個性」観
「読者攻撃」という退行現象
寄る辺なき精神科医を精神分析する!
第2章. 戦争も「公」も語れない昭和ヒトケタ・安保・全共闘世代
戦争を知らない野坂昭如
野坂昭如の変節
野坂昭如への「一番的確な言葉」
「体験ゼッタイ」の絶対無意味(序論)
安保闘争出身と全共闘出身のタッグ批判
「公と私」に揺れる心理が読めない知識人
プライドなんか入らないという「父性」
「私心」のお遊び安保闘争=全共闘
「悪い公」って、何のことだ!?
第3章. 「公」忌避の個人主義・吉本隆明は戦後民主主義者だ!
戦中の感覚にウソをつかなかった功績
「私」礼賛、「公」忌避の吉本漫才
断言!中学生より「公」がない!
「個人」とは何かがわからない「巨人」
洗脳されっ子の奴隷言説
「近代」はこの一言で終わった
第4章. いつまで言う気だ「侵略」「南京」「慰安婦」問題
歴史に道徳持ち込む愚にそろそろ気づいてよ
知識なく情緒で語る知識人
ウソで固めた「支那事変抜きの大東亜戦争」論
「南京大虐殺」論者はUFO信者と同じ
中国さまを「支那」と呼ぶなんて許せない……!?
時代劇のチャンバラを「史実」にするジャーナリスト
数字書き換えただけの「南京中虐殺」
コロッとだまされ、滔々と倫理を説く福田和也
「卑怯者」は誰か?
「逆陰謀論」にハマった陰謀論オタク
学術書のフリした極悪デマ新書
人類みな奴隷!と主張する「慰安婦問題」
それでいいのなら、わしも名乗り出るぞっ!
第5章. 「個」も「公」も「私」もない中年若手知識人
一体、何だったんだ、「犬死に論」
それ言う前に、自分の「個」を見つめなよ
論壇の珍事「十年に一人の逸材」事件
場当たり世渡り言論人の一人芝居
「民族性へのいとおしさ」がない「自称右翼」
「みんなバラバラ教育」を推進する国家解体主義者
「ああいえば上祐の生霊」の多弁・詭弁
第6章. 戦後思想界の王様は裸だ!
何が何だか脱力姜尚中
田原総一朗はもはや「青年」ではない
広辞苑で「公」を知るノーベル賞作家
「公」ひょっこり自然発生論
司馬は「誇るべき日本史の語り手」か?
「公」が泣いている
吉本隆明がついに語った「究極の戦争観」!
「戦後思想界の巨人」の未来予想図
「戦争論現象」とは何だったのか……?
語り終えて、一筆