ゴーマニズム宣言SPECIAL「反TPP論」(幻冬舎/単行本・Kindle)
もともと4つの小国(シンガポール・ブルネイ・チリ・シンガポール)が2006年に締結した自由貿易条約であるTPP。それを、2010年「5年間で輸出倍増」計画を掲げリーマン・ショック後の大不況克服を目論むアメリカ・オバマ政権が乗っ取ってから、話はおかしくなった。アメリカはTPPを使って、日本の市場と日本人の財産を手中に収めることにターゲットを絞ったのだ。日本がTPPに加入すれば、貧困がさらに拡大するばかりでなく、悪魔の条項「非関税障壁の撤廃」で、日本文化は完全に破壊される――。TPPに賛成するマスコミは1%の富裕層のためにウソを垂れ流すデマ拡声器にすぎない! TPPとは、逃げ道なき過酷な“経済戦争”である!
第1巻(2012年2月発行)
第1部. 思想篇
第1章. TPP非戦論1.グローバル強者への疑惑
2.富は労働者にトリクルダウンするか?
3.弱肉強食を加速させる「改革」幻想にいつまで踊らされるのか?
4.白旗なき、降伏なき、経済戦争の苛酷
5.「国際分業体制」という暴挙
6.「農業は1.5%に過ぎない」のか?
7.軍事と経済はリンクしない
8.しょっぱなから外交交渉に弱い日本
9.狙われているのは「非関税障壁」
10.ルールの争奪戦に無自覚な日本人
11.戦前の日本人は何を守ろうとしたのか?
12.グローバリズムは歴史の必然か?
第2部. 情報篇
第2章. TPP・軍事を伴わない戦争
第3章. 日本もTPPの毒を食らうのか?
第3部. 歴史篇
第4章. TPP参加は「第三の屈辱」
第5章. 来島恒喜・かつて日本人にあった攘夷
あとがき