ゴーマニズム宣言SPECIAL「大東亜論・巨傑誕生篇」(小学館/単行本・Kindle)
西郷隆盛の遺志を継ぐ頭山満の勇躍を見よ!
今日、我が国の指導者たちからは「アジアの成長を取り込む」という文句がしきりに発せられる一方で、日本はアジアの中でどうあるべきか、どういう形でリーダーシップを発揮していくのか、その思想や戦略が具体的に語られることはほとんどない。
明治から昭和まで日本における政治・思想に多大な影響を及ぼした政治結社「玄洋社」の中心的人物である頭山満は「アジア主義」を掲げ、いたずらに西洋列強を模倣することに警鐘を鳴らしていた。
当時、日本は江戸幕府が列強と結んだ不平等条約に苦しんでいた。
ところが、大隈重信ら藩閥政府が不平等条約の改正に動いたが、実態はむしろ「改悪」。
明治維新の元勲・西郷隆盛の思想は藩閥政府には受け継がれず、欧化政策を推し進めていた。
国会もまだ開設されていないそんな時代に、藩閥政府の政策に異を唱え、欧米の帝国主義から日本とアジアを守ろうと頭山満とその仲間たちは奔走。
彼らの軌跡を振り返り、敗戦によって分断され、忘れ去られた日本人の思想史に光をあてる!
第1巻(2014年1月発行)
第1章. アジアの巨人
第2章. 大物なり、頭山満!
第3章. 大西郷の精神は死なず
第4章. 金玉均と「脱亜論」の登場
第5章. 開国の屈辱を知れ
第6章. 現代に生きる頭山の言葉
第7章. 自由民権運動の挫折
〈右翼とは何か?左翼とは何か?〉
第8章. 杉山茂丸との出会い
第9章. 鹿鳴館時代の狂騒
第10章. 条約改正問題への怒り
第11章. 花魁・苅藻との出逢い
第12章. 頭山と玄洋社の亀裂
第13章. 箱田六輔は頭数の男ではない
第14章. 一人でいて淋しくない人間になれ
第15章. 国賊への怒りのマグマ
第16章. 来島恒喜の上京
第17章. 決行
第18章. 伝説誕生!
あとがき