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ゴーマニズム宣言SPECIAL「コロナ論2」(扶桑社/単行本)

【「第三波」が猛威を振るっても経済を止めるべきではないこれだけの理由】

厚生労働省の統計によると、季節性インフルエンザによる死者数は1年でおよそ3000人。インフルエンザに端を発した誤嚥性肺炎など「間接死」も含めると、毎年1万人もの人が亡くなっている。

 

一方、新型コロナウイルス感染症による死者は12月9日現在で2486人。これは、毎年正月に餅をノドに詰まらせて死にいたる約1300人よりは多いものの、風呂場の浴槽で誤って「溺死」する約5000人に比べれば遥かに少ない数字だ。

 

12月に入って以降、「第三波」の襲来による「医療崩壊」の危機がさかんに報じられている。
新規陽性者の数も連日2000人を超えて推移しているが、少し冷静に考えてみてほしい。
季節性インフルエンザの感染者は毎年約1000万人にも上り、これを365日で割ると1日当たり3万人の感染者を出している。
つまり、たとえPCR検査の陽性者数が1日当たり5000人を超えたとしても、季節性インフルエンザに比べれば、新型コロナウイルスの脅威は格段に小さいということだ。

 

もちろん、すでに多数の死者を出している欧米をはじめ、多くの人口を抱えるブラジルやインドなどでは、感染拡大が即ち死に直結していることも否定していない。
だが、いくつもの“ファクターX”を持つ日本において、季節性インフルエンザに比べても極めて「弱毒性」であると言われる新型コロナウイルスを、ここまで過剰に怖がるのは異様な状況と言えよう。
なぜなら、現在のコロナ・パニックは、専門家とメディアが恐怖を煽りに煽って作り上げた「インフォデミック」に過ぎないからだーー。

 

発売即重版がかかるほどの大反響を呼び、現在4刷り6万部を突破した『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論』。
科学的データに基づいた膨大なファクトを積み重ね、歴史的知見を駆使してコロナの「正体」を白日の下にさらしたが、続編の『コロナ論2』でも、最新の統計から導き出された数値を基に、これまでメディアが垂れ流し続けてきたコロナの「嘘」を断罪する。

 

第一波のピークを過ぎてから発出され経済を殺した緊急事態宣言、PCR検査万能主義が引き起こした無駄な混乱、コロナ治療薬として脚光を浴びたアビガンの危険性、無謀な試みと世界中から批判を受けたものの、現在、集団免疫を獲得し終息宣言を出すに至ったスウェーデンの「緩和政策」、メディア御用達の専門家たちが振りかざした権威主義と「嘘」、恐怖を煽るだけ煽って視聴率をとりにいったTVメディア、ワクチン以上の感染防止効果があると曲解されているマスク、格安航空機搭乗拒否問題が象徴する“マスク全体主義”の異様さ、前年比で40%近く激増している自殺率、感染症「2類」外しの議論を無視し「医療崩壊」の危機を煽る医師会、そして、コロナによって炙り出された日本人の死生観……。

 

(2020年12月発行)
【目次】
まえがき
第1章 日本人の民度が高いはずない
第2章 アビガン、隔離、マスク
コロナ治療薬として承認されるアビガン
第3章 インフォデミックを見破れ!
第4章 感染者と陽性者は違う
コロナを懐疑的に見始めた専門家たち
第5章 コロナ差別は恐怖から生まれる
【外伝】テレビが恐怖の叩き売り
第6章 サイエンスとは何か?
感染症「2類相当」除外を巡る議論
第7章 専門家を妄信しない理由
闘論席 コロナは慈愛に満ちたウイルス
【特別インタビュー】
京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授 宮沢孝幸氏
大局的に見通せる本当の専門家がいない
コロナ禍は「疫病」ではなく「人災」だ!
第8章 「ニューノーマル」は「アブノーマル」
第9章 ピーチ航空と全体主義
闘論席 航空機搭乗拒否騒動が投げかけた波紋
第10章 予言乱発大洪水
死因はウイルスか、持病か、それとも…? 泉美木蘭氏
PCRサイクル数は40と回しすぎの秋。検査拡充・隔離を続けますか問題 泉美木蘭氏
第11章 集団免疫策の見直し
第12章 言論の自由なきユーチューブ
第13章 実験ではマスクの効果は限定的
「抑圧政策」に固執し続けるWHO
【特別対談】
在宅緩和ケア専門医・緩和ケア 萬田診療所院長 萬田緑平氏 × 小林よしのり
コロナで炙り出された日本人の死生観
第14章 神の与え賜うし呼吸
最終章 ウイルスは人間中心主義を否定する
参考文献
あとがき

 

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