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「ゴー宣〈憲法〉道場①白帯」(毎日新聞出版/単行本)

 

【「立憲的改憲」で、権力の暴走に歯止めをかけよう! 】

 

小林よしのり(『ゴーマニズム宣言』)主宰の「ゴー宣道場」に、井上達夫(東大大学院教授、『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』)、山尾志桜里(立憲民主党衆院議員、憲法調査会委員)ほか、日本を代表する憲法学者である、駒村圭吾(慶大教授)、曽我部真裕(京大教授)を特別ゲストに迎えた、「〈憲法〉の道場」を開講!

最強の「師範」たちによる、憲法入門講義の模様をライブ感たっぷりにお届けする。

安倍「加憲案」の何が問題か、9条はなぜ死文化してしまったのか、「護憲派」の自己矛盾、違憲審査制度の必要性など、幅広い論点を解説!

保守でもリベラルでもなく、改憲派でも護憲派でもない、「新世代の憲法論」として、9条などの入門的な論点をまとめた「白帯編」を急遽刊行!

 

〈右からも左からもかかってきなさい!!〉
保守論壇でつねに言動が注目される小林よしのり。ほか、高森明勅、笹幸恵、泉美木蘭、倉持麟太郎の「ゴー宣道場師範」がそれぞれの視点で憲法改正を斬る!

一方、リベラル代表として山尾志桜里議員が、権力をしばる「立憲的改憲」を訴える。

〈立憲的改憲とはなにか〉
檻にライオンを閉じ込めるように、権力者を〈憲法〉という檻に閉じ込める。
「立憲主義」を実現するために、憲法改正を議論するという、山尾志桜里議員の「立憲的改憲」について解説する唯一の書!

〈9条は「裸の王様」〉
自衛隊の存在と矛盾する9条は、権力暴走の歯止めとなりえない「死文」だ。
現に、違憲の疑いを指摘されながら安保法制は成立してしまった。
平和のために9条護持を掲げる「護憲派」が、むしろ日本の対米従属傾向を促進し、真の独立を妨げている。そう訴えるのが東大大学院の井上達夫氏だ。

2018年年頭の「朝まで生テレビ」で、ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏との論争にも言及。憲法のような難しい問題は国民にはわからないという、護憲派の独善的な態度こそ、国民を愚民視し、民主主義的な議論を妨げると糾弾する。

憲法学者、木村草太氏の「例外的解除論」について、「条文に書いていない解釈を読み込む危険な暴論であり、異端の学説」だと切り捨てるほか、社会学者の宮台真司氏による批判「井上達夫は芦田修正を知らない」には、「芦田修正が筋悪であることさえ知らない宮台氏こそ不勉強」とバッサリ。

〈砂川事件〉
慶大の駒村圭吾教授は、安保法制の時に自民党副総裁高村氏らが集団的自衛権の根拠として持ち出した「砂川事件」について解説。
「砂川事件」が集団的自衛権の根拠たりえないことだけでなく、今に至るまで最高裁が違憲審査に及び腰である理由にもなっていることを明らかにする。

〈憲法改正議論の歴史〉
京大の曽我部真裕教授は、戦後の憲法改正議論がどのように行われてきたのかを振り返る。
イデオロギー論争に終始するだけでなく、具体的な政策課題を踏まえた現実的な議論が必要と説く。

 

(2018年4月発行)
*はじめに(小林よしのり)
*第一部 右も左もなく--<憲法>をまじめに考えよう
「立憲的改憲」とは何か(山尾志桜里)
九条は裸だ(井上達夫)
憲法九条と個別的自衛権(高森明勅)
ニヒリズムと憲法-「立憲的改憲」に必要な知恵(倉持麟太郎)
*第二部 びんぼっちゃまくんと民主主義と九条
九条の命運(第一回道場:二〇一八年二月四日、東京・大崎) 駒村圭吾
イメージと幻想の平和憲法(泉美木蘭)
建国以来の古文書―ゴー宣女子部1
*第三部 国民を<憲法>から遠ざける「敵」
新世代の憲法論(第二回道場:二〇一八年三月一一日、大阪・江坂)曽我部真裕
軍隊は「悪」ですか?(笹幸恵)
九条アンタッチャブル―ゴー宣女子部2
*あとがき鼎談(小林よしのり、井上達夫、山尾志桜里)

 

 

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