ゴーマニズム宣言SPECIAL「新・堕落論」(幻冬舎/単行本)
今こそ“ネトウヨ”に謝ろう−−−。
小林よしのり、ついに転向か? それとも懺悔か!? フェイクを信奉する時代に終止符を打ち、やがて来たる堕落の底から浮上する新時代を切り開く、渾身の完全描き下ろし216ページ。
無自覚のまま想像以上のスピードで堕ちていく日本。
しかし、北朝鮮や中国、ナチスよりは、まだマシだ。
日本的価値の崩壊。政治、経済、文化、防衛、ナショナリズムの著しい劣化。「天皇なんかロボットでいい」という知識人の無知。ひたすらスマホだけを握りしめる大衆。
今や1億総〈堕落〉時代だ。
堕ちに堕ちて、ついに、信じたいことならフェイク(噓)でもかまわない大量の人々が急激に出現するにいたった。
なにもフェイク好きは「ネトウヨ」に限ったことではない。夏目漱石の時代からあった。
だが、これだけ嘘で溢れ返ったら、そろそろ真実を希求する世の中が再びやってくるのではないか、むしろ早く。
阪口安吾『堕落論』から72年、「時代のカナリア」小林よしのりが、魂の刃で現代の真実を突き刺した!
小林版『近代の超克』。
(2018年1月発行)
第1章.太宰治のトカトントン
第2章.スマホの明るい堕落
第3章.朝鮮飲みで悪いか?
第4章.トカトントンが鳴らぬ者
第5章.敗戦したままの日本人
第6章.阪口安吾の『堕落論』
第7章.すぐそこにある堕落
第8章.教育勅語で堕落は止まるのか?
第9章.日本は今も八つ墓村
〈コラム〉民度が低い「魔女狩り」現象
第10章.オルテガの『大衆の反逆』
第11章.イノベーションと家族動機
〈コラム〉愚かなるイノベーション信仰
第12章.「平定」こそが「平和」である
〈コラム〉護憲派サヨクは対米追従のもう一つの姿
第13章.『マイノリティ・リポート』と共謀罪
第14章.保守とリベラルの意味が分かってないな?
〈コラム〉丸ハゲよしりんキャラの意味
第15章.夏目漱石の『こころ』
第16章.オーディエンスかロボット天皇か
〈コラム〉「シラス」天皇に影響されてもかまわない
最終章.弱者のルサンチマンゆえに
あとがき.堕落の果て