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ゴーマニズム宣言SPECIAL「大東亜論・第三部」『明治日本を作った男達』(小学館/単行本)

西郷の遺志を継ぎ、藩閥と戦った男達の物語

 

明治初期、西郷隆盛の精神を継ぐ者達と、専制に堕落した政府との新たな戦いが始まった。これは戦後、GHQの占領政策で「右翼」のレッテルを貼られた頭山満と玄洋社が、近代国民国家の建設に身命を賭した物語である。

 

民主主義はGHQによって与えられたのではない。
「広く会議を興し、万機公論に決すべし」──1868年に天皇が天地の神々に誓う形式で示された『五箇条の御誓文』の第一条には、民主主義の精神が盛り込まれている。

 

ところが薩長藩閥が牛耳る明治政府はその方針とは裏腹に、民の声を無視し、専制を強めていく。「維新」とはこんなはずではなかったと立ち上がった志士たちは「不平士族」とのレッテルを貼られ、今日もその偏見が幅を利かせている。
板垣退助や植木枝盛らと交流し、玄洋社を設立した頭山満は、欧米の帝国主義と戦うべく、アジア主義を掲げて奔走した。欧化政策に突き進む明治政府と対峙した彼もまた、戦後、GHQによって「右翼」のレッテルを貼られる。

 

民の側に立って藩閥政府の専横と戦った明治の志士たちに光を当て、忘れられた日本人の民主主義を勝ち取るための闘いを描く意欲作。

 

 

第3巻(2017年7月発行)
序章.士族たちの最後の望み
第1章.五箇条の御誓文に民主主義あり
第2章.民権ばあさん登場
第3章.民権家・植木枝盛という男
第4章.愛国社、再興への道
第5章.密偵・官憲の妨害
第6章.波乱の愛国社大会
第7章.頭山の決意
第8章.平岡浩太郎、うろん食うべし
第9章.植木枝盛、世に良政府などない
第10章.ちんぽかわいや寝んねしな
第11章.正論党と激論党という亀裂
第12章.男・宮川太一郎の矜持
第13章.福岡の自由民権運動、土佐を凌駕す
第14章.筑前共愛会の結成
第15章.かくして玄洋社設立!
第16章.奈良原至の決意
第17章.密偵の哲学
第18章.自由民権運動の終焉
終章.高場乱、かく生きたり
特別描き下ろし 私擬憲法という挑戦
あとがき

 

 

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