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2016.01.09(土)

「あさが来た」とベッキーについて

 

NHK朝ドラの「あさが来た」の健全性は驚異的で、
ふゆを意地でも新次郎の妾にはしないと考えていたようだ。
時代考証を完全に無視しても、一般家庭のおばあちゃんや
母親たちに好感を持たれる健全なドラマ作りをしている。

ふゆが新次郎を思うあまり、「妾でもいいから」とついに言ったから、
「キター!」と思ったら、なんと新次郎、「自分を大切にせなあかん」
と説教してしまった。
明治時代に妾になることは「自分を大切にしないこと」という
観念はないだろう。
その上、ふゆは番頭はんと結婚することになってしまった。
いやあ、健全だ―――――! 

実在の人物をモデルにして、ここまで創作してもいいのか!
これは皮肉でも批判でもなく、一般家庭に受け入れられる
ドラマ作りとはこういうものなんだろう。

明治時代には当たり前だった妾すら避けられるのだから、
一般人にベッキーが非難されるのは当然だ。
「離婚届」のことを「卒論」なんて言って、略奪愛しようと
してたんだから。
主婦にも好感度100%だったはずなのに、こりゃとんでもない
イメージダウンだ。 

わしはゲスの男の方が無茶苦茶だと思うが、
才能があるのなら、ファンが支えるだろう。
やっぱり「健全」というイメージ頼りのタレントである
ベッキーの方が痛手が大きい。
CMが減ることは間違いないし、可愛そうだ。 

恋愛は人を狂わせるから、どうしようもないんだよね。
一途で、猪突猛進で、不倫と分かっても、明るさを失わない
ベッキーという女性は素晴らしい。
わしとしてはベッキー、ますます好きになったな。