2015.12.20(日)
わしは絶好調なのだが
ひたすらSpecial本のコンテに没頭している。
第10章まで上げて、現在、第11章をやっている。
コンテは順調に上げているのだが、問題は
ペン入れの方だ。
わしのペースに全く追いついてこない。
以前は、わしがスタッフに追いつかれそうで、
必死で逃げ切るというようなこともあったはずなのに、
仕事場にコンテだけがどんどん溜まっていく
という状態だ。
やけにペン入れが遅いと思っているのだが、
『大東亜論』の完成した原稿を見ると、その絵の
完成度に思わず唸ってしまい、顔がほころぶ。
わしも単純なのだが、絵が期待値を超えると、
瞬間的に機嫌がよくなってしまい、スピードの遅さには
目を瞑ってしまう。
こんな状態では、一年に一冊出すのがやっとだろう。
漫画なんか博打と同じで、描いて、出してみないと
何が当たるかわからない。
時代の空気の変化というものがあるから、
多作であることが一番重要なのだ。
時代の空気の要請と一致するまで描き続ければいいのだ。
幸いにも、わしは描きたいアイデアが頭の中で
溢れ返っていて、スタッフの手が速くなれば、
いくらでも描くことができる。
『ゴー宣』シリーズも色んなテーマで論じることが出来るし、
まったくのフィクションでもアイデアが溜まっている。
『おぼっちゃまくん』を連載することも可能だろうし、
まだ世に出していないギャグ漫画のキャラのイラストまで、
ストックしている。
ただひたすらスタッフのスピードだけだ。
還暦過ぎてどういうわけだか、頭脳の回転率が
高まったようで、しかも昔のように煩悩が
大きすぎることもない。
わしは絶好調なのだが。