YOSHINORI KOBAYASHI OFFICIAL SITE | 小林よしのり公式サイト

小林よしのりオフィシャルwebサイト

PROFILE LINK CONTACT
2015.05.21(木)

安保法制の核心は情けないポチ精神

 

「SPA!」で勝谷誠彦が安倍政権の「安保法制」の本質は
「殴ってきた奴には殴り返すぞ」「友だちが殴られたら、
黙って見てはいないぞ」だと書いている。

なんとも極限の単純さだ。

左巻きが嫌いだからと言って、右巻きがここまで単純な
嘘を書いていいはずがない。

まるでネトウヨ並みだ。

あいにくだが、「攻撃して来た敵に反撃し、友軍を攻撃する
敵は攻撃する」という勇ましい行為は、憲法改正しなければ
できやしない。

だから安倍首相は「戦闘が起こった時はただちに活動を
一時中止、あるいは退避する」と爆笑モノの情けないことを
言っている。

「我が軍は、攻撃されたら直ちに退却する!」と明言する
最高指揮官っているのか?

戦闘状態になった途端に、敵に背を向けて逃げるなんて、
後ろから撃たれるだけじゃないか。

安倍首相は「米国の戦争に巻き込まれることは絶対に
あり得ない」と断言もしている。

「友だちが殴られたら、黙って見てはいないぞ」の精神
なら、戦争に巻き込まれるのは当たり前ではないか。

保守を自称する者でも安保法制をまともに
説明できる者などいやしないのだ。

元々が、「アメリカ様のお手伝いをどうかさせてください」
「機雷掃海だけは、うちは得意ですけん、ぜひやらせて
ください」というだけの主体性ゼロの法案なのだから。