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2015.04.19(日)

本が読めないことの焦り

 

わしは例の大作、スタッフも4月いっぱいで
完成させるつもりかと思っていた。

だとしたらもう2週間もない。

当然、今日も出勤してやってるだろうと思ってたら、
全員休みである。

どうなってるんだと思いチーフに連絡取ったら、
510日前後までかかると言う。

だが5月末に振り替えのゴールデンウィークを取ると
言ってたはずで、そのためには「SAPIO」を16日までに
上げるよう言っていたはずだ。

だがチーフは25日締め切りのつもりでやっていると言う。

それではもう長期休暇が取れない。

わしは5月末に1週間以上の休暇を取って、海外で
本を読みまくろうと考えていたのだが、
全部キャンセルしなければならなくなった。

スタッフは家庭を持ってサラリーマン化しているが、
わしはそうはいかない。

日曜祭日関係なく仕事を続けて、長期休暇で一気に
本を読むというやり方をしなければ、仕事のための
インプットがないままに、一方的にアイデアを
出し続けなければならない。

それは可能か?

小説家なら12年の読書量で作品を書きはじめる
だろうが、それは印税を一人の収益に
できるからである。

漫画家はスタッフなしでは成立しないから、
印税は給料やボーナスに消えていく。

スタッフを食わせるために、描き続けなければ
ならないのだ。

1年もスタッフを遊ばせて、わしだけ本を
読んでいるなんてことは出来ない。

ジレンマなのである。

仕事のために読まねばならぬ本だけでも
50冊くらいある。

将来のために読みたい本だって50冊くらいある。

ソフトの部分の蓄積が必要なのに、
その時間が取れない。

わしの最大の悩みである。