2015.03.28(土)
終戦か、敗戦か?
泉美木蘭さんが、終戦か敗戦かをブログに書いた件で、
ライジング・コメント欄で少し意見が出されましたが、
やっぱり『新戦争論1』を読んでも、応用できるまでには、
なってないなと感じた次第です。
昭和0年(1945)8月15日は「戦闘」が終わった日かも
しれませんが、「戦争」が終わった日ではありません。
「戦闘終結と戦争終結は違う」という話を『新戦争論1』で
イラク戦争をサンプルに描いたはずです。
たったこれだけのことも、自称保守派はわかってないと、
わしは散々批判しています。
日本は「戦闘」は終わったものの、ただちにGHQの占領下に
置かれますから、敵国の占領中はまだ戦争中であり、
「いわゆるA級戦犯」たちは東京裁判で、あるいは国内外の
BC級戦犯たちも軍事法廷で、まだ「戦争」を継続しています。
サンフランシスコ講和条約が結ばれたのは昭和26年(1951)
9月8日であり、翌年の4月28日に条約が発効しますから、
名目上はこれで終戦、日本は独立したことになります。
しかし沖縄が米国の信託統治下に置かれますから、
実質上は戦争が終わったとは言えません。
だから沖縄では、4月28日を屈辱の日と言うのです。
この問題は根が深くて、もっと論じることがありますから、
『新戦争論2』で整理しなければなりませんね。
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