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2015.02.14(土)

イスラム国と戦うための2億ドル支援という失言

 

内閣参与の飯島勲が週刊文春で、
安倍首相の中東歴訪や
イスラム国と戦うための2億ドル人道支援」が
テロを誘発したという意見を否定している。

冗談じゃないよ。ISIL側が都合のいい
タイミングを狙って表に出してきただけ
だと言っている。

これ、どういう意味だ? 

イスラム国が、安倍首相の中東歴訪が都合のいい
タイミングだと思って、邦人二人の映像を
出してきたと言うのだろうか?

それって何の意味があるの?

去年から後藤さんの家族へは、イスラム国から
人質交渉のメールは来ていた。

外務省は秘密裡に交渉をする努力は
していたのかもしれない。

だが安倍政権はそれどころじゃなく、
解散総選挙に興じていた。 

秘密裡で続けられていた人質交渉を、
イスラム国側が公にしたタイミングは、
安倍首相の中東歴訪だった。

なぜそのタイミングだったのか? 

それはイスラム国にとって、「都合のいい・悪い」の
問題ではないだろう。

「都合のいいタイミング」なんか、ありゃしない。

映像公開の動機は、安倍首相が「イスラム国と戦う
周辺国に2億ドルの人道支援」と
言ったからであり、この言葉は当然、
イスラム国と戦うための2億ドル」だと
イスラム国側からは解釈できる。

最近の自称保守派や雑誌は、この「イスラム国と
戦うための2億ドル」というニュアンスを消して、
単なる「人道支援」という言いかえ運動をやっている。

左翼が「慰安婦」を「従軍慰安婦」と言い換えるのと
似た手口で、国民を騙そうとしている。

人質を助けられなかったことで、政府を責めるのは
間違っている。

だが、日本人全員をテロのターゲットにさせたことを、
わしは首相の失策だったと言っているのだ。