2014.10.20(月)
文庫版の修正を任せる
わしは辛い。
『天皇論』文庫版のゲラチェックを秘書・岸端が
してるのだが、今のわしの考えとの違いを
次々見つけて電話してくる。
あれを描いてるときよりも、今の方が考えの方が
深くなっている。
仕方がない。
あれは天皇について全く知らなかったわしが
挑戦した本なのだから。
基本的な教養は詰め込んでいる。
だが、今見直せば、まだ未熟な個所が散見される。
それを岸端がいちいち見つけてくるから、
めんどくさくてしょうがない。
修正するのは前後の脈絡があるから、
ものすごく難しい。
だがこの文庫版で、まったく新たな読者が入って
来るかもしれないのだから、完璧な本に
しなければならない。
だがわしは今、ものすごく焦っているのだ。
わしは今週いっぱいが『ゴー宣Special』の
コンテの山場だ。
最終章まで、絶対に今週中にやらねばならない。
しかも最終章だから全身全霊で魂を
込めなければならない。
他のことは考えたくない。
どこかでカンヅメして、外界からの情報を
遮断したいくらいだ。
洞窟に籠もって描きたいくらいだ。
岸端は、そして時浦も、もう天皇の知識は
わしと変わらないか、わし以上に正確である。
だからわしの「修正してくれ」というひとことで、
あとは自主的に修正してほしい。
わしにやらせないでほしい。
岸端の文章のセンスと、時浦の知識には、
全幅の信頼を置いている。
だから自信を持って、自分の思いつく方法で、
自由にのびのびと修正してもらっていい。
頼むぞ、みなぼん!