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2014.08.28(木)

強制性と性奴隷の意味がわかってない奴ら

 

昨日の生放送で、慰安婦問題の国際的な現状を聴いて、
ポカQが「いやあ、重かったな」と呟いた。

現状を打開するのがいかに難しいかわかったらしい。

「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず」と言うが、
敵が朝日新聞からアメリカや国連や欧州に
バトンタッチされた現実が馬鹿ホシュには
わかっていない。

左翼運動家と韓国人に、先回りされて世界から
包囲されている現実に、まだ気づかないのだ。

 

今、朝日新聞の不買運動なんかやってる奴らは、
以前から自称保守で慰安婦報道に否定的だった者たちも
いるが、もう慰安婦論争の推移を知らない連中もいる。

中には、かつてはわしを「歴史修正主義者」
「セカンド・レイプ魔」として冷ややかに見ていた
大衆もいる。

驚くべきことに、自称保守派やネトウヨの中には、
「河野談話」を読んだこともなく、河野談話に
「強制連行」なんて一言も出てこないことを
知らない連中もいる。

「河野談話」に吉田清治の証言は採用されていない
ということを、知らない者たちがいる。

嫌韓・反中ブームが朝日新聞不買運動に
スライドしているだけなのだ。

 

教科書の従軍慰安婦の記述をなくすために
立ち上げた「つくる会」の記者会見には
怒号しかなかった。

名を連ねていた女性2名の発起人は姿を
現さなかった。

それほどテレビや一般誌を含むマスコミや世論の
同調圧力が強かったからだ。

「朝まで生テレビ」で慰安婦問題を討論したときは、
ギャラリーの軽蔑と憎悪の視線に恐怖を感じた。

 

それがどうだ?

17年経ってみれば、誰もが堂々と、女性までが、
朝日新聞をバッシングしている!

敗戦後に世の中の論調がコロッと変わったと言うが、
こんな調子なんだろう。

誰もが勝ち馬に乗りたいだけなのだ。

そしてわしが、「とっくに吉見義明と朝日新聞は、
“強制連行”から“強制性”にスライドしてたのだよ。
この“強制性”の意味合いに置いて、アメリカでは
“性奴隷”という表現になっているんだよ。
だからこの“性奴隷”の意味を知らなきゃ勝てないよ
と言ってるのに、また誰も耳を貸そうとしない。

みんな、「運動」がしたいだけで、「思想」をする者が
いないからである。