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2014.04.14(月)

「恋愛禁止条例」から「恋愛スルー条例」へ(その2)

 

菊地あやかが卒業を発表した。残念だ。

わしのような年配者には、女として意識できる怪しい色気を持つ
貴重なメンバーだったのに。

菊地あやかは彼氏とのプリクラ流出事件でいったん解雇された。

だが十分に反省し、バッシング覚悟で
もう一度オーディションを受けて、復帰した子である。

AKBの運営が恋愛禁止を言い出したのはこの事件かららしい。

「恋愛禁止条例」というセットリストも
この事件の後に出来たようだ。

菊地あやかが再び研究生候補として合格したときの、
運営のコメントはこうだ。

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AKB48並びにプロダクション尾木を解雇された彼女ですが、
社会的な制裁を真摯に受け止め、猛省し、自分の夢について

真剣に考えたと聞きました。

彼女が、再度オーディションを受けることには、相当の覚悟が
必要だったでしょう。

批判を受けることもわかっていたはずです。

僕たちも悩みました。

解雇という厳しい処分を下した責任があります。

他のメンバーに対しての悪い見本になってしまうことも心配しました。

「AKBのイメージが悪くなる」
「復帰させるなら、解雇じゃなく、謹慎処分でよかっただろう?」
「AKB全体のモラルへの意識が下がる」という
沢山のファンの皆様の声もいただきました。

しかし僕たちは、彼女がどういう気持ちでオーディションに応募して
来たのかを考えると、応募書類を無視することはできませんでした。
甘いと言われるかもしれません。

僕たちの運営の在り方すら、疑問視されるでしょう。

それでも、僕たちは、応募書類を受理し、特別に配慮することなく
通常の気持ちで審査をしました。

最後の最後まで、意見は分かれましたが、あるスタッフの言葉に
みんなが頷きました。

「俺が中学生の頃も、いろいろな過ちを犯しましたけど、
次のチャンスがあったから、今、ここにいるんですよね」

僕たちは、彼女を研究生候補として、合格させることにしました。

彼女の道は、まだまた前途多難です。

この先、どうなるか、僕たちにもわかりません。

ただ、そんな状況をわかっていながら、もう一度
AKBのドアを叩いた彼女の意思と勇気に、せめて

ドアだけは開けてあげたいと思いました。

オーディションの時、マイクを持つ手が震えていた
15歳のせいいっぱいの決心をむげにすることができなかった
僕たちを許してください。

研究生候補から研究生に昇格できるのか、研究生から正規メンバーに
昇格できるのか、僕たちにもわかりません。

彼女が生まれ変わったように輝き、ファンのみなさんがそれを
認めてくださった時、初めて、彼女は復帰できたと言えるのでしょう。

それまでは、他の研究生と同じように、暖かく見守ってあげてください。

マネージメントに不慣れなため、お騒がせして申し訳ありません。

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AKB48の創世記はファンも少ないから、
ファンの気持ちを大事にしなければ、経営できなかっただろう。

まだ資本主義の波に乗れてない時代だ。

多少のファンは切り捨てても大丈夫と居直れるほど、
AKBの規模は大きくない。

運営もメンバーもファンも、まさに「本気(マジ)」である。

そのような時代に、菊地はプリクラが流出するような
軽い恋愛に走り、解雇されたのだが、
その時やっと気づいたのだろう。

AKB48で得られる実存は何ものにも代えがたいと。

恋愛と思っていたものは、その程度の遊びだったのである。

間違いは誰にでもある。

菊地は禊を済ませて復帰した。

(つづく)