YOSHINORI KOBAYASHI OFFICIAL SITE | 小林よしのり公式サイト

小林よしのりオフィシャルwebサイト

PROFILE LINK CONTACT
2014.03.13(木)

「アンネの日記」破損容疑者が逮捕されて

 

「アンネの日記」破損容疑者が逮捕された。

犯行を認め始めているが、支離滅裂なことを言ってるらしい。

30代の無職男だから、元々、精神状態のおかしな奴が、
ネットを見ていたら、ユダヤ人陰謀論に当たり、
「アンネの日記」に対する敵意を育てたのではないか?

ネットを見ていれば、排外主義のサイトに当たって、
ネット右翼になるのが流行しているが、
これはもう覚醒剤を吸引したようなものである。

 

この事件でまっ先に流布されたのは、「在日」の反日謀略説だった。

韓国政府からの指示が濃厚とか言ってる連中もいた。

そういう見解を公然と主張していたのは、ネット右翼だけではない。

自称保守の極右メディアでも、
韓国人・朝鮮人の陰謀論が平然と語られていた。

中国・韓国の謀略機関だと「確信する」とまで言った馬鹿もいた。

政治家までが、そんなことを言っていた。

 

日本人に反ユダヤ主義の浸透があるかのように見せて、
日本の国際的なイメージを貶めようとする中国・韓国の
謀略だと言ってる連中が、あまりにも多かった。

勝谷誠彦は、こういうときは誰が一番得するかを考えるべきだと言い、
これは支那人の組織だった犯行だと言っていた。

自称保守の極右連中は、誰もかれもが陰謀論を主張していた。

 

現在でも、逮捕された者は「容疑者」だから、
まだまだ事実の全貌は断言できない。

だが、公に言ってはいけないことがある。

関東大震災の直後のように、
朝鮮人が井戸に毒を盛ったと言いふらす人間になるか、
そのデマを止める人間になるか、それが問われている。

もう日本の憎韓・反中は病気である。

来月の「ゴー宣道場」では、この病因と治療の方法を考えよう。