2014.03.11(火)
アベノミクスの破綻を直視せよ
「アベノミクスは失敗する」と、最初から言い続けている
わしにとっては、何で今さらという気がするが、
ようやくデータが出てきたので、マスコミも報じ始めた。
朝日新聞も産経新聞も、昨年10月から12月期の実質経済成長率が
年率0.7%に下方修正され、今年1月期の経常赤字は
過去最大を更新したと書いている。
消費増税前に「駆け込み需要」が増えるのを当て込んでたのに、
全然効果がない。
4月からはもっと個人消費が落ち込むことは確実だ。
昨年7月から9月期の実質経済成長率も下方修正されたと
書いているので思い出したが、タクシーの運転手が
「昨年8月からこっち全然景気が良くない。年末年始も悪い。
こんなことは初めてだ」と言っていた。
タクシーの運転手はさすがだ。
「設備投資」も「個人消費」も伸びない。
一時、株高で儲かった金持ちが高級品を買っていくと
テレビがしきりに報じていた。
この景気が庶民にも降りてくると言ってたが、
わしは「バカをぬかせ」と思っていた。
当然のように庶民の個人消費は伸びない。
当たり前で、賃金が下がっている中で、円安のため
物価は上がるのだから、苦しくなって買い控えする。
貿易収支だけでなく、経常収支も赤字だから、
財政赤字と合わせた「双子の赤字」で、市場の信頼を失い、
国債が売られて金利上昇を招く危険もある。
これを全部「原発停止」のせいにしようと政府・経団連が
企んでいるが、天然ガス・石油の輸入量に変化はなく、
むしろ前年比で減ってる月もある。
すべてはアベノミクスで「円安」になったためであって、
嘘の上に嘘を積み重ねる様子は、まるで全聾の作曲家、
ニセ・ベートーベンみたいなものだ。
騙される馬鹿どもこそ反省しろと言いたくなる。