2013.11.09(土)
山本太郎が気の毒になってきた。
山本太郎が 気の毒になってきた。
天皇陛下に手紙を渡しただけで、猛然と批判され、
皇室行事への出席禁止処分とされ、
右翼の暗殺を警戒して警護がついているという。
これじゃあ、一般の人々の中に、
「やっぱり天皇って恐い。天皇を取り巻く人々の狂気が恐い。
さわらぬ神に祟りなし」と思う者が出てきてもしょうがない。
わしが『天皇論』(小学館)を描いて、20万の人々に天皇の意味を説き、
宮中茶会にまで招かれたことの意味は何だったのか?
山本太郎の一件を「政治利用」などと言っている連中は、
『天皇論』を読んだことがあるのか?
小林よしのりや高森明勅と、
「天皇の政治利用」を巡って公開の場で議論する覚悟があるのか?
山本太郎が天皇陛下を「民の父母」としての感覚で、
素朴に福島の情報をお知らせしようと手紙を渡してしまったのは間違いない。
山本は反天皇でもなければ、不敬な賊でもない。
もしあの手紙を渡した議員が「原発推進派」で、
手紙の内容が「放射能は危険ではない」 という意見だったら、
自民党やマスコミや自称保守派やネトウヨらは、
今回のように「政治利用」と総攻撃したのか?
わしは「脱原発派」だが、そんなポジションは抜きにして、
『天皇論』を上梓した者として、
今回の山本太郎へのバッシングは異常だと考える。
言論人の良心を賭けて、この意見表明だけはしておく。