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2023.02.04(土)

わしの喋りが一番冴える条件

 

わしの喋りが一番冴えるのは、酒飲みながら、秘書と話している時だ。
秘書みなぼんは泉美さんよりもっとケラケラよく笑うから、調子に乗って暴言だらけになる。
そのお喋りの中には哲学的な話もあるが、秘書はよく理解してくれる。

秘書は自分のことを全く喋らない得体のしれない奴で、今でも何を考えているか分からないのだが、わしの思想的な考えや作品は、よく理解してくれている。

けれども、自分本位で、わしのことを置き去りにしてとっとと先に歩いて行ったりする。
そしてわしは迷子になって途方に暮れる。
美味いモノ食ったら、とっとと帰りたがる。
無意味に散歩したり、カラオケしたり、意味のない時間を過ごすなら、1人になりたい人間だ。
ある意味、超個人主義で、超オタクなのだ。

介護には向いていない。寝たきりになったら、わしはうっかり放置されて、すぐ死ねるだろう。
わしほどめんどくさい奴はいないので、残念ながらわしの面倒は妻しか見れないのが不安だ。
本音はあと2人、愛のある介護ができる女が欲しい。