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2019.01.26(土)

「ルンペン」という言葉を使うなんてえらい

 

朝ドラ『まんぷく』で「ルンペン」という言葉を使っていた。

『よしりん辻説法』で昭和30年代の描写をするときに、「乞食」という言葉を使ったが、すんなり通ったわけではない。

「乞食」「物乞い」「ルンペン」「浮浪者」「ホームレス」色んな言い方があるが、昔は「ホームレス」は確実に使わなかった。
「浮浪者」というのも、昭和30年代に一般人が生活の中で使った言葉じゃなかろう。

庶民が使っていたのは、やはり「乞食」か「ルンペン」だ。

いつの間にか差別語だと言われ、自主規制される言葉が増えすぎて、作品で使用するときに、いちいち議論が必要になったのが煩わしい。

最終的には「FLASH」は「乞食」を使わせてくれた。
朝ドラで時代性を損なわないように「ルンペン」を堂々と使ったのは立派だ。

「あまちゃん」のときは、80年代なのに、タクシーでシートベルトをしていたから、時代錯誤が凄かった。

「めくら」も「つんぼ」も、それを使っていた時代なら、使用して構わないと思う。
『座頭市』のような作品が生まれなくなる。