常識ある読者が活躍し始めた
以前はわしの作品を「誤読」して、「差別をするな」と描いているのに、差別したり、「現場を大切にせよ」と描いているのに、運動に血まなこになったり、全然理解してくれていない者たちが「悪目立ち」していた。
いわゆるネトウヨだが、彼らは「アンチ・小林よしのり」となって、自分たちの存在価値を守るべく、「排外主義」「国粋主義」に邁進し、それでいて「従米」がリアルだと、ナショナリズムを毀損する。
国粋主義のくせに「属国主義」というヘタレに堕落してしまったのだ。
そのネトウヨの対極にネトサヨがいて、これも「アンチ・小林よしのり」で、わしの本を読みもしないで悪書と決めつけ、ネトウヨ・ネトサヨの共通の敵として、わしを憎悪の対象にしてきた。
だが最近、ちゃんと読解してくれている読者が増えてきたような気がする。
わしの読者が40代になり、現場を守り通して少しは余裕ができたのか、わしを支えようとしてくれている。
「ゴー宣道場」の門下生となり、自ら全国のあちこちに集まって、『ゴー宣』から得た考えで「公論」をして、動画収録をし、それをYouTubeで配信したりしてくれている。
「悪目立ち」していたネトウヨではなく、運動でわしを悪魔化している「ネトサヨ・極左」でもなく、真っ当な庶民・市民たちが、日常の中に議論を持ち込んで、しかも楽しみながら動画収録してYouTubeに配信したりしている。
偏りのない常識を持つ「保守思想」(保守的ではない)を、体現している生の声を聞くことができて、毎週土曜の更新が楽しみである。
彼ら彼女らの声は、まったく侮れなくて、そこいらのエセ知識人よりも、よっぽど地頭が良くて、多種多様な職業に就いているので、彼らの現場の話はわしにとって大いに勉強になっている。
頼もしい読者が育ってきたものである。