2018.09.21(金)
思考の順序
東京医科大の不正入試が突きつけた問題は、男女平等で合格させたら、外科医が不足する結果になるのか?である。
他の医科大の入試結果にも、女性の合格者が少ないという結果が出ていれば、男女平等で採用すると、外科医が不足すると大学側が考えていることになる。
不正入試という表面に現れた手段は支持しないが、わしは大学側の「憂慮」を支持する。
合格した女性が外科医を避けているという現実があるからだ!
それは女性の自由な選択の結果であって、外科医にならない女性に非はない。
だが、男女平等の合格者を出しても、女性が外科医を避ける現実が変わらないのならば、男女平等にした時点で医者志望の男性も減っているのだから、やはり外科医は不足することになる。
まず、このくらいは理解できないだろうか?
たったこれだけのことも、分からないってアホとしか言いようがない。
この問題を片づけないうちに、日本の医療制度を云々したってしょうがない。
男女平等を徹底しても、外科医は不足しないという結論を得られれば、次に医療制度の問題に関心を向けることができる。
来年からは、全国の医科大は不正入試をなくし、男女平等で採用するだろう。
その結果として、数年後に外科医が不足する事態を憂慮しているのだ。
合格した女性が、落ちた男性の穴を埋めてくれると、期待していいんだな?
「いや、それは無理だ。欧州に見習ってシステムを変えねば」というから、それじゃ医者ファーストになる、患者ファーストで、日本式のシステムを考えてくれと、言わなければならない。
この思考の順序が分かるかな?
さあ、来年から医科大は男女平等を徹底させた入試になる。
これは待ったなしだ。
数年後が楽しみですな。
自分の言論には責任を持ちましょう。