2013.08.21(水)
『風立ちぬ』は若すぎるとわからない
昨日配信した『小林よしのりライジング』での批判に対して、思った通り、
宇野常寛氏はツイッターで、「僕はもっと高尚なこと言ってるんだい」と
つぶやいている。
何度見てきた反応か!
秀才君はわしに 痛いところを突かれたら、必ずそう反応する。
言っておくが今回の宇野批判なんて、ほんのジャブに過ぎない。
道場の師範方はもう「ダ・ヴィンチ」の宇野氏の文章を読んでいると思うが、
門弟も読んでおくといい。
わしは『風立ちぬ』に関する感想は述べないことにしている。
10月の「ゴー宣道場」で議論するテーマに 関わる論点は発言しない。
参加者全員に考えてもらいたいからだ。
明確に言えることは、
宇野氏はあの映画を全然わかっていないということだ。
寡黙にイメージだけで語られるから、左半球・言語野だけで見たってわからないし、
また歴史の知識もないとわからない部分もある。
基本的には、「ゼロ戦を見れば興奮する男の子」でなければ、
主人公の気持ちに感情移入も出来ないだろうし。
もっと言えば、創作者の「業」がわからなければ、
紋切り型の批判に傾くのかもしれない。
「今はわからない
ほかの人にはわからない
あまりにも若すぎたと
ただ思うだけ
けれど幸せ」
あまりにも多くの示唆に富んだ歌をエンディングに流したものだ。