軍事技術はAKB48にも浸透している
『小林よしのりライジング』のコメント欄に、近代産業のほとんどは
軍事技術の転用だと書いてくれた人がいる。
全くその通りで、我々の生活のほとんどに、軍事技術が転用され、
浸透しているのが実情だ。
インターネットもセーラー服も軍事技術・軍服の 転用だから、
AKB48を楽しめるのは軍隊のおかげであると言ってもいい。
「軍事に関わる者=マチズモ」なんて単純な図式をわしは認めないし、
「結核の少女=可哀そうな少女」なんて差別的な図式もわしは認めない。
ライジングの読者のコメントを紹介しておこう。
軍事技術についてですが、航空業界に限らず、近代産業の大半は軍事技術の転用です。
それに航空史を調べればわかりますが、当時の旅客機は軍用機の輸送機や飛行艇、
爆撃機の 転用であって、旅客機の開発は戦後になってから始まりました。
また、軍事技術の開発を宇野氏は批判していますが、軍事技術や産業から
民間に転用された技術は数限りなく、たとえば、即席めんに付属している
粉末状の汁や具材、そして即席珈琲(インスタントコーヒー)は米陸軍が
携行食料のために開発した真空凍結乾燥技術によって製造されています。
そして「サトウのごはん」で有名な即席飯も元々は戦国時代に戦のために用いられた
糒を大東亜戦争中に携行食料として改良された技術が使用されています。
缶詰もナポレオンが遠征用の携行食料として開発を明示、ニコラ・アペールが
発明した瓶詰の技術によって 発明されたのは加工食品業界では有名な話です。
このほかにもコンピューターは勿論のこと、GPS、インターネットは戦場における
計算、味方部隊の位置確認、通信の技術によって 発展、開発されたものですし、
コンビニエンスストアの物流システムも自衛隊OBが軍事物流システムを
民間に転用させたものです。
さらには学生服であるセーラー服と詰襟は陸海軍から、そしてランドセル
(オランダ軍の背嚢袋)、ネクタイ(フランス軍クロアチア傭兵)、
ジャケット(シングルは陸軍、ダブルは海軍)、ブレザー(海軍の練習船ブレザー号)、
Tシャツ(米海軍)チノパン(米軍)トレンチコート(塹壕用作業服)と、
我々の日常生活には軍事技術なくして開発、普及していなかったであろう、
物品を掲げたらきりがなくありますが、宇野氏はこれら全部、全く使用せず、
あるいは無縁の状態で現代の日本の社会を生きているとでもいうのでしょうか?