YOSHINORI KOBAYASHI OFFICIAL SITE | 小林よしのり公式サイト

小林よしのりオフィシャルwebサイト

PROFILE LINK CONTACT
2017.08.26(土)

都知事の信念やいかに?

 

「歴史修正」は自分自身が相当勉強して主張した方がいい。
基本の基本は「史料検証」だ。
学術的には、一次資料、二次資料、三次資料を発見して、分類しながら検証すれば、案外事実に迫ることが出来るものだ。

資料は残っている。
今現在の行政資料もメモやデータの形で残っていることは、森友学園や加計学園の問題で分かっただろう。
検察は森友学園の安倍晋三小学校の国有地・激安払い下げの件でもデータを復元するようだ。
検察は国民の期待に応えて欲しい。 

過去は紙の資料がいっぱい残っているので、「証言」を裏付ける「史料」を発見して、事実に迫ることはできる。
わしは「朝鮮人虐殺」に関して、小学校のとき、近親者から聞いたことがある。
関東大震災の時、トラックに乗せて、山の中に連れていって、撲殺していたと。
わしはこれを信じていたが、検証していない。 

井戸の中に毒を撒いた話は、実際、大阪の朝日新聞に載っていたが、これはデマだった。
デマが新聞に掲載されているのは、一次史料として発見されている。
これを信じて自警団が動いたことは十分あり得る。
デマを信じて民衆が朝鮮人を追い詰めたが、警察官が自ら井戸の水を飲んで助けたという逸話は有名だ。

関東大震災の「朝鮮人虐殺」慰霊の追悼文は、小池百合子氏は今までの都知事の慣例に従っていた方が良かっただろう。
乱暴な右派からは好感を持たれただろうが、左派からは嫌悪される。
慣例を破って、嫌悪されてもいいと思えるほどの信念があったのだろうか?
政治家の振る舞いとしてはしくじったかもしれない。