2017.01.08(日)
「つぶやき民主主義」という劣化現象
トランプがツイッターで脈絡なく感情の赴くままに大声で
つぶやく。
するとマスコミが飛びついて、大騒ぎで踊りまくる。
この現象は橋下徹がやってた手法と全く同じだ。
人々はなんでこんなにツイッターに夢中なのだろう?
全然分からない。
自分の言葉がなにほどかは公的な意味合いを宿していると
自負するなら、ツイッターで「つぶやき」を乱発するような
下品なマネをするはずがない。
「つぶやき」は私的な言葉に過ぎないのであって、公的に
話題にすべきことでもない。
「つぶやき民主主義」に堕した世界は幼稚化するだけ
ではないか。
マスコミがトランプや橋下のツイッターを完全無視して、
言いたいことがあれば記者会見を開けと居直れば、
記者の質問を受け付けながら、論理で語るしかなくなる。
民主制を正しく機能させたいと思うなら、政治家の発言は
記者会見で、記者との質疑応答込みで発表するのが
筋である。
ただし、記者の質もその場合、問われるのであって、
マスコミのトップが首相と会食ばかりして、マスコミが
権力の広報係になってるようでは、民主制が正しく
機能するはずがない。
マスコミは権力との緊張関係を崩しては存在価値がないのだ。
ネットを含むマスコミが、民主制の質を果てしなく劣化
させている。