聴覚障害者が聞く音
「ゴー宣道場」に参加している聴覚障害の男性がいる。
彼には手話通訳をつけて、道場の議論を楽しんでもらって
いるのだが、耳が聞こえない彼の理解力に驚いたので、
ちょっと紹介したい。
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『戦争論』は耳が聞こえない俺にとっては、至高の
オルゴールですね。
この本のテーマは大東亜戦争と思われがちですが、
個と公のテーマ。
何回読み返しても、個と公が分離した社会であるという一言が
今でも重く心に、ある意味解毒剤として刺さっています。
故・高村武人さんの戦争体験は、小林よしのり先生の
鬼気込められた画力によって今でも恐ろしくしかし痛快で
何回も読めますね。
これほどまで、公のために個を捨てた特攻の皆さんは
英霊となって靖國神社に祀られました。
その英霊が必死に守ろうとした伝統とは、それは日本の
象徴である天皇と共に生きる国体でありました。
ところが、その国体を破壊しようとしているのは…
中国でもアメリカでもロシアでも韓国でも反日左翼でもなく、
間違いなく政府を含め所謂保守という左翼でした。
なぜ、政府と所謂保守の人が国体を破壊しようとしている
と思う理由は、敢えてストレートに言います。
…男系を執拗に主張し、天皇陛下のお気持ちのビデオテープ
を完全に無視する傍若無人と傲慢から来る、その音は…
俺の『耳を揺さぶる』ことは…一切どうしても感じられません
でした。
その音はもう音と言えず、個と公が分離した、空虚な爪の
引っ掻きしかイメージが拭えず、国体を破壊したいのかな
と思いました…(汗)。
イメージが、解り辛くてすみません!
一刻も…天皇陛下がご安心出来るよう、高森師範方々と
一緒に恩を返していきたいです。
来月のゴー宣道場で、高森師範の今しかないロックンロール
的な活躍(ブログでもいつもクールにカッコよく活躍してる
ことを知っています)を期待しています!!
英霊が公のために個を捨てた日本を、まだまだ小林よしのり
先生のファンとして諦めないで守りたいです。
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耳が聞こえない、音が聞こえない、その世界がどんなもの
なのか想像がつかない。
だが、彼は「至高のオルゴール」とか、「耳をゆさぶる」
とか、「その音はもう音といえず」「爪の引っ掻き」とか、
「ロックンロール」等の音に関するイメージを、文字で
表出してくる。
彼には音が右脳に入ることはないだろうが、例えば漫画なら、
擬音をレタリング(絵)で工夫するので、その文字が左脳、
あるいは言語野に入って、さらにイメージを前頭葉で膨ら
ませるのかもしれない。
海、波が岸壁に打ち寄せる擬音なら、ざざざざざざ・・・
ざっぱ―――――ん・・・・じゅわじゅわじゅわ・・・
と描いたりする。
その海の絵をどのくらいの荒さで描くかによって、彼に
伝わる音が変化することになろう。
健常者でも、自分の思いを文章にすることが苦手な者は多い。
しゃべれば伝わるから、書く方は苦手、その上最近は
ツイッターやLINEなどが出てきたから、なおさら文章が
書けない若者が増えている。
だが聴覚障害の彼は、視覚に入る情報で人の意思を理解
するのだから、文章力はいくらでも高めることが出来るはずだ。
しかし彼は『ゴーマニズム宣言』を読むことが出来るが、
今まで「ゴー宣道場」を楽しむことは出来なかった。
手話通訳をつけたから、楽しめるようになったのだ。
そして今でも生放送は楽しめない。
残念ながらネットの生放送まで手話通訳をつけるわけには
いかないからだ。
自動翻訳機が開発されて、安価で導入できればいいのに。
それにしても、面白い人物がやって来るようになったものだ。