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2016.09.15(木)

『天皇論』の変化について

 

昨日、『天皇論』はまだ甘かったというブログを書いたら、
高森氏から「平成2888日の前と後では天皇論が
変わって当然でしょう」というメールをいただいた。
なるほど! 

過去のある時点で、こう言った、ああ書いていたと言っても、
前提条件は常に変化している。 

天皇陛下ご自身が、時代感覚や、過去の教訓や、皇族数や、
国民の負担なども考慮されて、天皇像を漸進的に変えて
いかれる。 

それについていけないのが、自称保守であり、頑迷派であり、
陋習派である。 

過去の一時点での発言に捉われてしまってもダメなのかも
しれない。
あくまでも、過去はこう言っていたが、現在はこのように
変わった、その理由はこうだからだと説明責任を果たして
いくことが大事なんだろう。 

当然だが、何を言っても過去のことだから許されると誤解
してはいけない。
人間は成長するのだから、過去の自分の考えがなぜ変化
したかを自覚することが成長なのだろう。 

わしは次に描く『ゴー宣special』で、過去の考え方の
更新も含めて、現時点での天皇論を描くことになる。
だが、それもさらに、将来、更新するかもしれない。 

実は『天皇論』は、文庫版ではすでに更新されている。