「説教保守」でもない、「ジェンダーフリー」でもない立場
大阪の中学校長が全校集会で「女性は2人以上
産むことが大切」と言った件に関して、批判が巻き起こり、
校長は辞任したという。
批判したのは「女性の自由意思を尊重するべきだ」
あるいは、「女性の人権を冒涜している」というような、
リベラルな感覚からの方が多かったのだろう。
その種の批判は左翼的だから、右派は逆バネで
「愛国」の立場から、元校長を擁護しようと図る。
だがそこに落とし穴がある。
かつて「女性は産む機械」という発言をした厚労相が、
世間から非難されたことがあったが、その現象に
よく似ている。
雅子妃殿下に対して、男子が生まれるまで自由な行動は
させないと圧迫を加えた当時の宮内庁の姿勢にも
つながるだろう。
国家の永続のためにと考える「愛国者」が、
常に女性に対して、プレッシャーをかけ続ける。
少子化の問題を論ずると、必ずその原因を「女性のわがまま」
に起因すると思い込む「自称保守・自称愛国者」が、
女性に対して「説教」をし始めるのだ。
言っておくが、「少子化は国を亡ぼす」と思っている点では、
わしとその「説教保守」たちは、同じだろう。
ところが決定的にわしと彼らが違うのは、わしは女性に
「説教」なんかしない、むしろそれは大馬鹿者であって、
大間違いであって、愛国者ではない!保守でもない!
と考える点だ。
わしはリベラルぶって、女性にゴマすっているのではない。
男女平等も「分限」があり、ジェンダーフリーなどはカルト
だと思っている。
「説教保守」でもないし、「ジェンダーフリー」でもない、
こういう立場は両者から誤解され、両者から偏見を持たれ、
両者から非難される。
極論しか分からない人間が増えているからだ。
だから、トランプか、サンダーソンかという二極論に
分断される傾向が、アメリカでも日本でも出現している。
しかし、あの校長は間違っているとわしが言い、その理由は
ライジングで書くと言うと、読者たちが「自分も元校長の
意見を読んで考えたが、こういう理由だと思います。」と
表明してくる。
これは立派だと思う。
わしが書くと宣言したら、後出しじゃんけんにならないよう、
先に自分の頭で考えて、意見を表明する者がいる。
なかなか感心する。思想している。
みんな、いい線いってるけれども、いまいち追求し切れて
いないので、今夜の「生放送」とライジングの『ゴー宣』で
徹底的に解説する。
これで分からなければもうダメだな。