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2016.04.19(火)

明日は我が身と被災地を考える

 

熊本大震災は、明日は我が身という思いもあるので、
被災地の状況に注目しているが、「物資が不足している」
という問題一つにも、深く掘り下げないと、
「あわて者の善意」で、却って現場を混乱させるだけである。 

テレビを見ると、物資は集積所に山積みになるほど、
全国から届いているようだ。
生理用品も、簡易トイレも、十分届いているらしい。
物資は段ボール一箱に一品にした方が、仕分けが
しやすいとか、送る方も配慮しなければならない
ことがある。
問題は、それらの物資が避難所やスーパーや
コンビニに
届かないことなのだ。

「人手不足」も原因のようだが、これも誰でも現地に
駆けつければいいという訳ではない。
現地の学生ボランティアは物資の仕分けなどで役に
立っているようだが、余震が続いているので、
ボランティアが二次被害に遭う危険性を考慮して、
受け入れない自治体もある。 

物資が届かないのは、交通網が遮断されていて、
集積所
から避難所までの数少ないルートが
渋滞に陥るからだろう。
東北の震災時に、取材もかねて物資を届けに行ったが、
宿泊地の仙台市から被災地まで行く道路が大渋滞で、
全然進まなかった。
大した量でもない物資を届けるのに、実は道路を
渋滞させているだけで、役に立ってないのではないか
と考えた。
物資の輸送は、公的機関を最優先させるべきで、
民間人の
「あわて者の善意」は邪魔になることがある。

こういうときは、自衛隊が一番役に立つ。
できるだけ自衛隊員を大量に投入して、空路から
物資を届けてほしい。
そのためにはオスプレイの利用もやむを得ないだろう。
墜落したら最悪の結果になるから、本当は自衛隊の
60人乗りの大型輸送ヘリCH4770機あるらしいから、
それを出動させてほしい。
自衛隊や公的機関の出動が最優先だろう。 

しかし、「おにぎり」もらうのに3時間も腹をすかせた
ままで並ぶなんて、わしには出来そうにない。
3時間並ぶための「おにぎり」が欲しいくらいだ。
もしもの時は、わし個人を救うボランティアを結成して
くれないか?