慰安婦問題の不可逆的解決だって?
慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決」したという。
アメリカに促されて日本政府が折れた。
韓国が折れたとは思わない。
なぜなら65年の日韓請求権協定で日本統治時代の問題は
「完全かつ最終的に解決済み」だったからだ。
国際条約で解決済みだった問題を蒸し返すことは、
重大なモラル違反だ。
条約自体を信じられなくなったら、外交の意味がなくなる。
日本政府は韓国側の「条約違反の問題蒸し返し」を一度、
許容した。
93年の河野談話で、すでに「軍の関与」は認めている。
当時の橋本龍太郎首相が元慰安婦に謝罪の手紙も書いた。
さらにアジア女性基金で「償い金」も元慰安婦61人に払った。
挺対協がこれに反対したから元慰安婦全員に払うことが
出来なかったのだ。
韓国政府はこの時点で国内の世論を抑えねばならなかった。
国民の代表である政府が合意した問題を、国内の
反対勢力が強硬だからと、また態度を豹変させて蒸し返す。
こんなことを何度も繰り返していては、韓国に限っては
外交の意味がなく、条約や協定の意味もなくなってしまう。
だが、事情をまったく知らぬ欧米の無責任な世論に、
日本政府はまた屈することにした。
日米同盟があるから、アメリカ政府の要望があれば、
屈しなければしょうがない。
日米同盟が日本の国防の頼みの綱だと思う右派は、
ガタガタ文句を言う資格がない。
日本は何度も屈し、誠実に対応している。
右派の安倍政権だからこそ、右派の言論人やネトウヨを
抑えることが出来る。
これが民主党政権だったら、右派の者たちが「政権打倒」の
デモを起こしていたはずだ。
安倍真理教と化した右派だからこそ、せいぜいネットの中で
愚痴をつぶやくだけで、デモ一つ起こさず、この理不尽に
耐えている。なんというけなげな。
幸いなことに今回は、欧米メディアが歓迎する報道を
しているから、国際社会が成り行きを注視している。
欧米メディアは今度こそよく観察していてほしい。
韓国内の反日団体・挺対協を、韓国政府が説得できるか?
共同文書が作られなかったのは、韓国政府が国内の
反日団体や反日世論を抑える自信がないからではないか?
日本大使館前の少女像を撤去できるか?
まだまだ問題は山積している。
アメリカ国内に、次々に建てられた慰安婦像は
撤去しなくていいのか?
アメリカ政府にしても、日本を侮辱する慰安婦像の建立を
容認しているのはおかしいのではないか?
慰安婦資料のユネスコ記憶遺産登録は本当に止めるのか?
もっと危ういのは、台湾や中国や東南アジア諸国が
今後続々と謝罪・賠償を求めてきたらどうするのか?
なに一つ、安心できる要素はない。
何度も何度も、韓国は蒸し返す。
「反日」が国是なのだから、国際条約なんて「反日」の
ためなら、すぐ反故にする、それが韓国なのだ。
日本人はウブだから今度こそ今度こそと信じて、
また裏切られる。
あろうことか日本国内の左派たちは、「この合意を
傷つけるような発言は控えるべきだ」と、自由な言論を
封じる空気を作り始めた。
安倍政権に批判的な発言を封じる右派連中と同じことを、
左派もするのか?
油断はできない。
決して油断はできない!