SEALDsのメンバーに会ってきた
SEALDsの一名と2時間くらい話をして来た。
聞きたかったのは、政党や運動団体に繋がりがあるのか?
特定のイデオロギーで統一された集団か?という点である。
結論から言うと、そういうものは何もない。
護憲か改憲かもバラバラで、戦争に反対でリベラルな
傾向はあるが、憲法9条というより「立憲主義」を
守るべきだとする一点でSNSを利用して集結する
集団である。
薬害エイズ運動のときのように、運動自体に「やりがい」を
見つけて、日常に復帰できない若者ではない。
薬害エイズ運動に関わった若者も、今では自分の現場を
見つけて、地道に生きているだろうが、SEALDsの若者は、
できれば早く辞めたい、自分の楽しみに戻りたいし、
日常に復帰したいと願う健全さを持っている。
連日のデモでずいぶん疲れているようだ。
安保法制にはずいぶん不安を持っていて、
その不安は当然だと思う。
実はもう一名、来る予定だった若者は、
「小林よしのりが安倍政権もネトウヨも、この右傾化した
社会状況も産んだ」と思っているらしく、
わしに謝罪を求めるつもりだったらしい。
こんな若い者まで、小林よしのり元凶説を信じているのも、
ネットのせいだろう。
だが、ツイッターに「朝まで、小林よしのり氏の本を読んで
いろいろ悩んだんですが・・・」結局キャンセルすることに
したとつぶやいているらしい。
ナイーブな子だ。今度「ゴー宣道場」に来ればいい。
民主主義を信じているのなら、わしとも議論できるだろう。
わしと議論できずに、中韓と外交で合意できるはずがない。
中韓よりは、わしの方がはるかに聞く耳持っているのに。
SEALDsの若者は、わしの孫くらいの世代だ。
まだ若いんだから、思想的に未熟でも仕方がない。
それが当たり前だ。
今、安保法制によって、民主主義や国家観に
目覚めたばかりの若者を、国会議員や大人たちが
「上から目線で」非難するのはみっともない。
その大人たちも大した思想には達していない。
最近は高校生までが、渋谷に5000人も集結して、
安保法制反対でデモをするようになったらしい。
安保法制が自分たちの将来に繋がる話なので、
不安なのだろう。
すぐさま戦争にならずとも、10年後はわからない。
10年後は徴兵制だって復活しかねない、中東になんか
戦争しに行きたくないという不安感が、大学生・高校生・
女性たちを突き動かしているに違いない。
庶民感覚でそれほど不安になるのは、安倍首相が
嘘ばっかりついているからである。
嘘をついていること、説明に整合性がないことは、
もはや子供でも分かるレベルなのだ。
「総理大臣が言ってるんだから間違いない」という
法治国家無視の独善的な断言が、ますます
信用ならないと若者や女性に思わせている。
それなりに庶民は直感が働いているのだろう。
わしはこれらの反対運動を、過大評価もしないし、
穏やかに見守ろうと思う。
若者の未来の話だし、母親の子供の未来でも
あるのだから、邪悪で未熟な大人どもに
潰されないように頑張れ!