2015.07.06(月)
世界遺産と歴史認識、どっちが大事?
明治産業革命遺産の世界遺産登録が決まって、
安倍首相もそれぞれの地元も大喜びだ。
だが、朝鮮人労働者の徴用に「強制性」があったと、
日本が認めてしまう結果になった。
なんだか慰安婦問題の河野談話にそっくりな解決方法だ。
「1940年代に一部の施設で大勢の朝鮮半島の人々が
意に反して厳しい環境下で労働を強いられた」
そう日本側は認めた。
「意に反して」「労働を強いられた」この辺、「強制性」を
意味している。
その上、驚いたのは、日本はこの犠牲者のことを
忘れないようにする「情報センター」の設置をするそうだ。
いやはや呆れる。
「強制連行」という文言は使わせなかったが、「強制性」は
認めて、日本はわざわざ「強制性」の説明をする
「情報センター」を設置するのだ。
「徴用工」は朝鮮人だけではない。
当時は台湾も朝鮮も日本だったから、台湾人も朝鮮人も
日本人もみんな徴用されたのだ。
日韓併合は国際社会からも承認されたもので合法、
そして日韓の問題は日韓基本条約で
「完全かつ最終的に解決済み」である。
あきれたことに日本は、韓国が自国で説明する際、
「強制連行」のニュアンスを強調することは黙認したと
いうから、また歴史問題で日韓関係が悪化することになる。
世界遺産って歴史を捻じ曲げてまで登録する価値が
あるものなの?
日本遺産でいいんじゃないの?
結局、経済成長戦略VS歴史認識となれば、金儲けを
取るというのが安倍首相の価値観なのだろう。