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2015.06.02(火)

攘夷とは自主独立の精神のことである

 

NHK大河「花燃ゆ」の攘夷決行の話が面白い。

久坂玄瑞が攘夷戦で夷狄に敗れて、高杉晋作が奇兵隊を作る。

国民皆兵の理論がここに現れ、百姓たちが武士と共に
戦えることに感激する。

国民皆兵こそが四民平等の思想だからである。

しかし幕末の攘夷の精神は今やすっかり消え失せた感がある。

明治の開国も攘夷のためだったのだが、大東亜戦争で
アングロサクソンに敗北してから、自主独立の精神までなくし、
とうとう日本は従夷になってしまった。

自国に夷狄の基地があることにも、自国の制空権を夷狄に
制圧されていることにも、気づきもしないで、怒りもしない。

国家主権が奪われているということが、どういう意味を
持つのかすら、この国の民は分からぬほど頽落してしまった。

近代国家が覇を競う時代は、今後も続くし、それが世界である。

反戦平和のサヨクを嗤って侮るのは、もう誰にでもできる
時代になった。

問題は自主独立の精神、攘夷の精神を失った自称保守であり、
圧倒的多数の大衆である。

個人は社会が恐くても親から独立して戦わねばならない。

ニートでいるわけにはいかない。

国家とて同じである。

一身独立して、一国独立す。

今のところ「国家」を乗り越える思想はない。

沖縄の米軍基地がいらなくなるのは、中国が民主化された
ときなどとほざく無知な奴がいるが、そのときは中国に
本物のナショナリズムが勃興するときで、もっと恐ろしい
事態が待ち受けているだろう。

民主主義が平和の思想とでも思っているのだろうか? 

中国がいくら怖くても、ロシアがいかに怖くても、喪失した
国家主権を取り戻し、外交のフリーハンドを得なければ、
日本という国家は一身独立した国民を育てることもできず、
大国のエゴの暴風に左右されるばかりの凧のようなもの。

今こそ攘夷の精神(自主独立の精神)が必要なのだが、
「花燃ゆ」の視聴率は苦戦のようだ。

面白くなってきたところなのだが。