2015.04.19(日)
秘書に読ませる本
わしは秘書岸端に流行小説を読まずに、
古典を読むように言っている。
流行小説は楽しいだろうが、時間つぶしにしかならない。
以前、ハワイで某流行作家の本を読んで、
呆れてしまった経験がある。
教養にならないので、どうせ読むならわしが大学生の頃、
読めなかった本を勧めている。
岸端は素直にわしが読んでほしい本を読んでくれるので、
ありがたい。
先日は「二都物語」を読了したと言うので、食事しながら
「レ・ミゼラブル」との比較を聞いた。
フランス革命の前後の市民の感覚の違い、
特に女性の感覚がわかって、色々腑に落ちる
ところがあった。
古典小説では学術書ではわからない当時の
庶民感覚がわかる。
市民が愛国心に目覚めたときの挨拶の仕方など、
岸端の読書を通じて、わしは学んでいる。
自分で読書が出来ないもんだから、岸端に読ませて、
報告してもらうのだ。
本当はこんなやり方ではダメなのだ。
自分が読みたくてたまらない。
漫画家を引退したら猛烈に本を読もうと思っているが、
今頃、漫画を描く面白さにも目覚めてきたから、
いつ引退するのかもわからない。
ちゃんと本を読める余力を残して引退しなければならない。