2015.04.05(日)
ペン先の悩みを共有できる者たち
スタッフ一名の結婚を祝福するDinnerの会を開き、
人生とは何たるかを教え諭してやった。
自分を飾らない、真面目な性格の女性なので
大丈夫だろう。
夫の方がのぼせ上がってしまわなければ。
チーフ広井が1本300円以上もするというチタンの
Gペンを持ってきてくれた。
これは楽しみだ。
ペン先の苦労話は、ポカQも全部理解できるそうで、
一人で思い悩んでいたことが嘘みたいに、
気が晴れる思いだった。
まつ毛の描き方までポカQと一緒の工夫を
していたのが爽快だった。
漫画の絵の描き方なんて、天下国家に比べたら話が
小さすぎて、みみっちいし、男らしくないので、
仕事場で力いっぱいしたことがない。
でも広井もポカQも同じ苦労をしてたんだと思うと、
「同志よ!」という気持ちが沸き起こった。
秘書・岸端の情報によると、「バガボンド」の作者も、
これは当たりだと思うペン先を見つけると、最後まで
これで描ければいいのにと願うらしい。
あんな絵の上手い漫画家と、共有できる感覚を
持っているとは!
上手い作家はそこいらの棒にインクつけても
描けるのかと思っていた。
漫画はアイデア・ストーリーの段階から、作画の
段階まで、挑戦し続けるしかない表現である。